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6月号

芸術鑑賞会

「芸術鑑賞会 ~12人の怒れる男たち~」

5月26日(水)に、大田区民ホール・アプリコ大ホールにて芸術鑑賞会を実施しました。今年は東京芸術座による『12人の怒れる男たち』という劇を鑑賞しました。
生徒たちにとって、幅広いジャンルの良質な作品を鑑賞することで、芸術的な視野を拡げ感性を磨くことを目標とし、同時に鑑賞におけるマナーを身につけることを目的としています。また、今回の演目からは日本の裁判員制度とアメリカの陪審員制度との比較が分かり、人が人を裁くとはどのような気持なのかを、教師も生徒も考えることで、自分の中に潜む偏見を克服できるかを目的とした演目となっています。
そもそも、裁判員制度は、平成16年5月21日「裁判員の参加する刑事裁判に関する法律」が成立し、平成21年5月21日から始まりました。裁判員制度とは、国民が裁判員として刑事裁判に参加してもらい、被告人が有罪かどうか、有罪の場合どのような刑にするかを裁判官と一緒に決めてもらう制度です。国民が刑事裁判に参加することにより、裁判が身近で分かりやすいものとなり、司法に対する国民の信頼の向上につながることが期待されています。
『12人の怒れる男たち』の中で、国民たちが会議している様子を目の当たりし、色々なことを考えさせられる劇となりました。下の写真が、公演前の舞台の様子です。


【一階左側からの様子】

【二階右側からの様子】

【校長の挨拶】

学校長の挨拶が終わると照明が落ち、生徒たちの歓声のもと、劇が始まります。


【陪審員の入場していくシーン】

あらすじ

貧民街で起きたある事件。
少年が父親を飛び出しナイフで刺し殺した。
階下の老人が「殺してやる」という声を聞き、
直後に階段をかけ降りていく少年を見た。
高架鉄道の向こうから、婦人が現場を目撃した。


【会議中のシーン】

検察官の推定した死亡時間に、少年は映画館にいた、
と言ったが、彼の姿を見たものはいない。
12人の陪審員の評決は5分間で済むと思われていた。
だから1人の男が「せめて1時間、話し合いましょう」と
言い出したとき、11人の冷ややかな視線が、男に集中した。
この夏一番の暑さになるだろうと
予報された日の午後、
扇風機もガタついている
殺風景な裁判所の一室で、
男たちの会話がギクシャクしながら進む。
やがて、事実が意外な側面を見せる・・・。


【出演者の挨拶】

長時間の話し合いのもと、遂に「結末」を迎え、国民による判定が下されました。
それぞれの違った職業や性格をもった12人でしたが、最後は陪審員を見事に演じた出演者の方々が挨拶をし、生徒達と保護者の方々は皆溢れんばかりの拍手で感動の意を表していました。

始終、会場は緊迫の空気が漂い、今年度の芸術鑑賞会も満足したものになりました。本校の芸術鑑賞会では、希望する保護者の見学も受け付けており、当日は多数の保護者もご一緒に見学されました。生徒達と同じものを鑑賞することで、ご家庭でのコミュニケーションの一助になればと思います。
また、裁判員制度が成立したことで、裁判員はくじ引きによる選出方法であるために、国民である私たちが選ばれます。つまり、裁判員制度は身近なものとして捉えておく必要があります。この演劇を通じて、裁判員制度というものを改めて考え直す必要がありそうです。
来年度以降も、より生徒達に「芸術とは何か」を考えることができるようなテーマ・演目を取り入れていきたいと考えております。